

お気に入りのフライパン、使っているうちにコーティングが剥がれてきていませんか? 実はその原因、「熱いまま冷水に入れる」という行動にあるかもしれません。 今回は、なぜコーティングが剥がれてしまうのか、その科学的な理由と、大切なフライパンを長持ちさせるためのお手入れ方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
熱いフライパンに冷水はNG!コーティング剥がれの科学的理由
フライパンを使った直後に、ジュワッと音を立てて冷水に入れるのは、実はコーティングに大きな負担をかけています。この現象は「熱衝撃(ヒートショック)」と呼ばれ、急激な温度変化によって素材に強いストレスがかかることを指します。
フライパンの本体は主にアルミなどの金属でできており、その表面にはフッ素樹脂などのコーティングが施されています。金属とコーティング材はそれぞれ「熱膨張率(ねつぼうちょうりつ)」と「熱収縮率(ねつしゅうしゅくりつ)」が異なります。熱膨張率とは熱によって膨らむ割合、熱収縮率とは冷えることによって縮む割合のことです。
調理中の高温状態から一気に冷水にさらされると、フライパンの本体とコーティングが異なる速度と割合で急激に収縮しようとします。この収縮の差が、コーティングと本体の間に大きな「ひずみ」や「応力(おうりょく)」を生じさせ、結果としてコーティングのひび割れや剥がれの原因となってしまうのです。まるで、引っ張られているゴムとそうでないものを無理やりくっつけて剥がしてしまうようなイメージですね。
コーティングを長持ちさせる!正しいお手入れと使い方
大切なフライパンのコーティングを長持ちさせるには、日頃のお手入れと使い方がとても重要です。少しの工夫で、フライパンの寿命はぐんと延びます。
まず、使用後は「完全に冷めるのを待ってから」洗うのが鉄則です。急いでいる時でも、冷めるまで少し時間をおくようにしましょう。洗う際は、ぬるま湯と食器用洗剤、そして「柔らかいスポンジ」を使うのがポイントです。金属たわしや研磨剤入りの洗剤は、コーティングを傷つけてしまう原因になるので絶対に避けましょう。
調理中の注意点としては、空焚きは厳禁です。高温になりすぎるとコーティングが劣化しやすくなります。また、強火での使用は控え、中火以下で調理するように心がけましょう。調理器具も金属製のものだとコーティングを傷つけやすいので、木製やシリコン製のヘラを使うのがおすすめです。収納時は、他の鍋やフライパンと重ねる際に、間に布などを挟んで傷がつかないように工夫するとさらに良いでしょう。














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