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【ニュース解説】洋上に浮かぶデータセンターが横浜で稼働開始 再エネ100%で動く“海上インフラ”の仕組みとは?

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ジュン

日本郵船、NTTファシリティーズ、三菱UFJ銀行、横浜市、ユーラスエナジーホールディングスの5者は3月25日、洋上浮体型データセンターの実証実験を横浜港で開始しました。 データセンターを海に浮かべ、太陽光発電と蓄電池のみで稼働させるという国内初の取り組みです。実証は2027年3月まで続けられ、塩害や振動、再エネ運用の最適化などが検証されます。

■ 洋上データセンターとは?

写真:https://news.yahoo.co.jp/articles/e54b71f6b657620b8a1bbf8c9175a0228f6667cc

今回のプロジェクトでは、次の3つをフロート(浮体)上に設置しています。

● 1. コンテナ型データセンター

サーバーや通信機器をコンテナに収納した“箱型データセンター”です。 陸上の建設工事が不要で、必要な場所に運んで設置できる柔軟性があります。

● 2. 太陽光発電設備

フロート上に太陽光パネルを設置し、データセンターの電力をまかないます。 海上は遮るものが少なく、日射量が安定しているため、太陽光発電と相性が良い環境です。

● 3. 蓄電池(バッテリー)

発電した電力を蓄電池にため、夜間や悪天候時に使用します。 これにより、陸上の電力網に一切依存しない“完全オフグリッド運用”が可能になります。

■ どういう仕組みで動くのか?

仕組みはシンプルです。

  1. 太陽光パネルで発電
  2. 蓄電池に電力を蓄える
  3. データセンターがその電力で稼働する

つまり、太陽光+蓄電池だけで24時間運用できる仕組みです。 今回の実証は「太陽光のみ」ですが、将来的には洋上風力発電との連携も視野に入れています。

■ なぜ“海に浮かべる”のか?

● 土地不足の解消

都市部ではデータセンター用地の確保が難しく、価格も高騰しています。 海上なら広大なスペースを確保できます。

● 冷却効率が高い

海上は風が強く、外気温も安定しているため、冷却コストを下げられる可能性があります。

● 災害に強い

洋上風力発電所の近くに設置すれば、陸上の電力網に依存しない“自立型インフラ”になります。 地震や停電の影響を受けにくい点も大きなメリットです。

■ 5者の役割分担

企業・自治体役割
日本郵船プロジェクト全体の統括
NTTファシリティーズデータセンターの設計・構築
三菱UFJ銀行金融面の支援
横浜市海域での再エネ活用の検討
ユーラスエナジー再エネ100%運用の技術検証

■ 将来の展望

5者は、次のような未来を見据えています。

  • 陸上の土地に依存しないデータセンターの普及
  • 洋上風力発電と組み合わせた“完全再エネ型データセンター”
  • 災害に強い分散型インフラの構築

データセンター需要が急増する中、海に浮かべるという発想は、今後のインフラの形を大きく変える可能性があります。

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