【どういうこと?】虫のハチに「生活を保証する権利」が制定された?

ペルー・サティポ県自治体が2025年末に制定した条例では、刺さないハチ(ハリナシバチ)に以下のような権利が認められました。
| 認められた権利 | 内容 |
|---|---|
| 存在する権利 | 生きて存在すること自体が尊重される |
| 健全な環境で生きる権利 | 汚染されていない生息地で暮らす権利 |
| 個体群を維持する権利 | 種として存続・繁栄する権利 |
| ライフサイクルを再生する権利 | 生殖・繁殖・巣作りなどの自然な営みを守る |
| 法的代表を受ける権利 | 人間が代理人となって訴訟などを起こせる |
これは「人権」ではなく、「自然の権利(Rights of Nature)」という考え方に基づいています。
🌱 なぜハチに権利が必要なのか?
- ハリナシバチはアマゾンの受粉の約80%を担う重要な存在
- 森林伐採、農薬、外来種との競争で絶滅の危機に瀕している
- 先住民アシャニンカ族にとって、ハチは薬や食料をもたらす伝統的な存在
- 生態系の再生・食料安全保障・文化の継承に不可欠
この条例は、生態系の小さな担い手に法的な保護を与えることで、森林と人間の共生を守るという目的があります。
⚖️ 法的にどう扱われるの?
- ハチは「法的主体」として認められ、代理人が訴訟を起こせる
- 殺虫剤の使用制限、巣の破壊禁止、移設ルールなどが義務化
- 環境教育や監視体制の強化も条例に含まれる
つまり、ハチが「権利を持つ存在」として法の保護対象になるということです。
🌍 世界的な意義
- 川や山に法的権利を認める動き(ニュージーランドのタラナキ山など)に続く新展開
- 昆虫に権利を認めたのは世界初の事例
- 自然の権利を拡張し、生物多様性と文化を守るモデルとして注目されています


