【衆院選2026】選挙無効か?日本弁護士グループによる訴訟とは?

写真:時事通信 社会部

8日に投開票された衆議院選挙について、弁護士グループが「1票の価値が不平等で違憲だ」として、全国で選挙無効を求める訴訟を一斉に起こしました。争点は、人口の多い選挙区と少ない選挙区で、1票の重さに大きな差が生じている点です。
1票の格差とは
選挙区ごとに有権者数が異なるため、人口の少ない選挙区では1票の影響力が大きく、人口の多い選挙区では1票の影響力が小さくなります。 今回の衆院選では、
- 最多:北海道3区 46万2088人
- 最少:鳥取1区 22万368人
となり、最大格差は2.10倍でした。 前回(2024年)の2.06倍よりわずかに拡大しています。
なぜ訴訟が起きたのか
弁護士の升永英俊氏らは、
- 鳥取1区や福岡5区など、過疎地を含む選挙区でも格差が2倍を超えている
- 選挙制度の見直しが行われていない
- 投票価値の平等を定める憲法に反する
と主張し、全289小選挙区の選挙無効を求めています。
別の弁護士グループ(三竿径彦氏ら)も、東京・広島の一部選挙区や比例東京ブロックについて提訴しました。
最高裁の過去判断
前回(2024年)の衆院選について、最高裁は
- 格差は「著しい状態」とまでは言えない
- 合憲
と判断しています。 ただし、最高裁は過去に「2倍を超える格差は望ましくない」と繰り返し指摘しており、今回の格差拡大がどう評価されるかが焦点になります。
今回のポイント
- 格差は2.10倍で、2倍を超える選挙区は17区
- 制度見直しが行われないまま選挙が実施された
- 複数の弁護士グループが同時に提訴
- 最高裁がどう判断するかは現時点で不透明
なぜ毎回この問題が起きるのか
日本の人口分布は都市部に集中し、地方は過疎化が進んでいます。 しかし、選挙区の区割りは頻繁に変えられないため、人口変動に制度が追いつかず、格差が生まれます。


