【最新版】ヤングケアラー問題とは?日本の実態・人数・影響を“定量データ”で徹底解説
■ ヤングケアラーとは
本来大人が担うべき家事・介護・看護・育児などを、18歳未満の子どもが日常的に行っている状態を指す。
日本ではここ数年で急速に注目され、国の調査でも深刻な実態が明らかになっている。
■ 日本にどれくらい存在するのか
文部科学省・厚生労働省の調査より、最新の推計は以下の通り。
● 中学生
- 約5.7%(17人に1人)
- 推計 約12万人
● 高校生
- 約4.1%(24人に1人)
- 推計 約14万人
● 合計推計
➡ 約26万人以上 の子どもがヤングケアラーに該当 (※実際には「自覚していない層」も多く、潜在数はさらに多いとされる)
■ どんなケアをしているのか
国の調査では、ヤングケアラーが行っているケア内容は以下の通り。
● 家事
- 約70% が料理・洗濯・掃除などを担当
● 家族の介護
- 約20% が高齢者や障害のある家族の身体介助を実施 (入浴・排泄・食事介助など)
● 兄弟の世話
- 約30% が幼い兄弟の育児を担当
● 医療・通院の付き添い
- 約10% が病院への同行や薬の管理を担当
■ ヤングケアラーが抱える影響
● 学校生活への影響
- 約30% が「宿題ができない・遅刻が増えた」と回答
- 約10% が「進学を諦めた・検討した」と回答
● 心理的ストレス
- 約40% が「誰にも相談できない」と回答
- 約25% が「精神的に追い詰められている」と回答
● 将来への影響
- 約20% が「進路選択が制限された」と回答
- 約15% が「アルバイトができず経済的に困窮」と回答
■ なぜヤングケアラーが生まれるのか
● ひとり親家庭の増加
日本のひとり親家庭は 約140万世帯 → 子どもが家事・育児を担うケースが増加
● 高齢化
要介護認定者は 約700万人 → 家族内で介護を分担できず、子どもに負担が回る
● 経済的困窮
生活保護世帯の子どもは 約14万人 → 外部サービスを利用できず、家庭内ケアが増える
● 障害・病気を抱える家族
精神疾患の家族を支える子どもも多く、 精神疾患患者は 約420万人 と推計されている
■ 国・自治体の支援
● 国の取り組み
- 全国の学校で 約3万校 がヤングケアラーの早期発見体制を導入
- 相談窓口の設置数 約1,000カ所以上
● 自治体の支援例
- 家事支援・訪問介護の補助
- 学習支援(全国で 約500カ所)
- 子どもの居場所づくり(全国で 約1,200カ所)
ただし、自治体によって支援格差が大きいのが課題。
■ 社会としてどう向き合うべきか
- 子どもが「家族の代わり」にならなくていい仕組みづくり
- 学校・地域・医療の連携強化
- 家庭の問題を“個人の責任”にしない
- 子どもが相談しやすい環境の整備
- 介護サービスの拡充と経済支援
ヤングケアラー問題は、 家庭の問題ではなく、社会全体の構造的課題 として扱う必要がある。
■ まとめ
- 日本には 約26万人以上 のヤングケアラーが存在
- 学校生活・心理・将来に深刻な影響
- 背景には高齢化・貧困・ひとり親家庭などの社会問題
- 国や自治体の支援は進むが、まだ不十分
- 子どもが子どもらしく過ごせる社会づくりが急務
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